ネイル、たのしい。
40代ネイリストの小さなサロン
自宅ネイルサロンをやってみてわかったこと
ネイルを学ぶ

自宅ネイルサロンをやってみてわかったこと|小さく始めてみてよかった理由

自宅ネイルサロンを開業しようか迷っている方へ。

「もっと準備が整ってから」「もう少し計画が固まってから」と待ち続けていると、なかなか動き出せません。ある程度の予測や準備ができたら、まず一歩踏み出してみることが大切だと思っています。

心配しすぎると前に進めなくなる。でも、まったく考えなしでいいわけでもない。ある程度の準備をして、あとはやりながら学ぶというのが、私のスタイルです。

この記事では、実際に自宅でネイルサロンを始めてみてわかったことを書きます。開業前に知っておいてよかったことも、やってみて初めて気づいたことも。

「お店をやるぞ」じゃなくていい

私が自宅サロンを始めたとき、「お店をやろう」という感覚はほとんどありませんでした。「自宅でできることをやってみよう」という、もっと小さな気持ちのスタートです。

最初のお客さんは知り合いや友人。そこから口コミで知り合いの知り合いへ、というごく自然な広がり方をしていました。

ころ
ころ
最初から「集客しよう」「SNSで宣伝しよう」と気張らなくてよかったと思っています。身近な人から丁寧にやってみることで、自分のペースが見えてきました。

「完璧に準備が整ったら始めよう」と待ち続けていたら、きっと始められなかったと思います。できることから、できる範囲で小さく。それだけで十分なスタートになります。

住所を教えることへの抵抗感

自宅サロンをやるうえで、正直いちばん気になったのが「自分の住所を知らない人に教えること」でした。

知り合いや友人なら問題ありません。でも知らない人が来るようになってくると、だんだん「もうこれ以上広げたくないな」という気持ちが出てきました。

そのとき気づいたのは、私がそもそも「お店としてどんどん広げていく」イメージを持っていなかったということ。
自宅でできる範囲でやる、という感覚でスタートしたからこそ、知らない人に住所を教えることへの違和感が大きかったのだと思います。

自宅の住所を教えるのが不安で、踏み出せない…
ころ
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まずは知り合いや友人だけに絞って始めるのが、私はいちばん気持ちがラクでした。「知っている人だけ」という範囲でやるなら、住所を教えることへの抵抗もぐっと下がります。

この「住所を知らない人に教えたくない」という感覚が強くなってきたころ、私は次のステップ(自宅以外の場所で開業すること)を考え始めました。
自宅サロンの違和感が、次への動機になったということです。

家族と暮らしへの影響

自宅サロンをやっていて気づいたのが、家族の日常への影響です。

我が家の場合、家の作りがプライバシーを守りにくい間取りだったこともあって、次のようなことが気になるようになりました。

  • 玄関まわりを常にきれいに保つ必要がある
  • お客さんがいる間、家族がトイレのタイミングを気にしてしまう
  • 生活音に気をつかう
  • 翌日にお客さんが来ると思うと、前日から少し緊張する

家族はとても協力的でいてくれました。ただ、協力してもらっているぶん、私のほうが「申し訳ないな」という気持ちになって、どこか窮屈さを感じるようになっていきました。

これは家によってかなり違います
  • 間取りや構造によっては、来客があっても家族がまったく気にならない家もある
  • 家族の性格や生活スタイルによっても大きく変わる
我が家の場合はこうだった、という話です。「家族に迷惑がかかる」と決めつける必要はなく、自分の家の状況で考えてみてください。

お客さんと近隣への影響

お客さんも気を使ってくれる

自宅に来てくださるお客さんは、「お店」に行くときとはまた違う気遣いをしてくれることがあります。
手土産を持ってきてくださったり、「ご家族がいるのにごめんなさいね」と気にしてくださったり。

その気持ちがありがたい反面、お客さんに気を使わせてしまっているな、と感じることもありました。

近隣住民の目も少し意識が必要

見慣れない車が頻繁に出入りすることを気にする近隣の方もいます。「あの家、人の出入りが多いな」と感じる方がいる可能性は、場所を問わずゼロではありません。

家の立地や周囲の環境によって大きく違いますが、まったく気にしなくていいというわけでもない、というのが正直なところです。

技術への不安の乗り越え方

「自分の技術でお金をもらっていいのだろうか」という不安は、私にもありました。

ひとつの方法は、練習期間と割り切って無料で施術すること。
「お金をいただく前に、まず技術を磨く」と決めてしまえば、気持ちもラクになります。
または、期間や回数を決めたお試し価格を設定してスタートするのも方法のひとつです。

ひとつ大切にしたいのは、「知り合いだから安くする」という考え方は持ち込まないこと。
知り合い価格は一見やさしいようで、続けていくとじわじわ自分への負担になります。
料金は相手を選ばず一律で設定する方が、長く続けていくうえで健全です。

ころ
ころ
親しい友人には「椅子の座り心地どう?」「この体勢しんどくない?」「ここ気になった点ある?」と、遠慮なく聞かせてもらいました。施術のしにくい場所や環境面のフィードバックをもらえて、本当に助かりました。

友人・知り合いだからこそもらえる率直な意見があります。その積み重ねが技術への自信につながっていきました。

料金設定は難しいけれど重要

料金設定は、やってみて「これは本当に難しい」と感じたことのひとつです。

安すぎると自分が消耗するし、高すぎると来てもらいにくくなる。最初はお試し価格として設定して、そこから少しずつ調整していきました。

最終的な料金設定については別の記事でも詳しく書く予定ですが、最初から完璧な価格設定を求めなくていいと思っています。やりながら見えてくることが多いので、まず動いてみること。

自宅から始めるメリット

いろいろ書きましたが、それでも自宅から始めたことには、大きなメリットがあります。

メリット 内容
家賃ゼロ 固定費がかからないので、収入が少なくても続けやすい
備品を活用できる 家にあるものをそのまま使えるので初期費用を抑えられる
消耗品のハードルが低い トイレットペーパーなど日用品をそのまま使えて管理がラク
通勤なし 時間と体力のロスが少ない

お店を借りると毎月の家賃が発生するぶん、収入がないと続けられません。自宅なら「少しずつ様子を見ながら」進められる。この気楽さは、スモールスタートの大きな強みです。

まとめ:やってみて違和感を感じたら次へ

自宅ネイルサロンをやってみて気づいたのは、「違和感もまた大切な情報だ」ということです。

住所を教えることへの抵抗感、家族への申し訳なさ、知らない人が増えることへの引っかかり。そういった感覚が積み重なったとき、私は「次のステップに進もう」と思えました。

できることから、できる範囲で、小さく始めてみる。そして何か引っかかりを感じたら、そのとき改めて考えればいい。

やってみて「自分に合っている」「やりやすい」と感じた方は、自宅サロンというスタイルで、自分のペースややり方を磨いていけばいい。そのまま続けていく、それがあなたの形でいいと思います。

「準備が整ったら」を待つより、ある程度の準備をして踏み出した方が早いです。この記事が、一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

自宅サロンはひとつの形。
あなたのペースで、あなたの場所から始めていい。

ころ
ころ
現役ネイリスト。古民家を借りた小さなネイルサロンをやっています。自分の経験と今感じることをもとに書いています。